「ここって、何のお店なんですか？」
そんなふうに聞かれることがよくあります。 見た目は喫茶店。
でも、一番知られているのはスパイスカレーかもしれません。

お客様も、近所のご年配の方から全国のカレー店を巡る方まで、
年齢も背景もさまざま。 きっと、それぞれの目に映るタピコカフェは少しずつ違うお店なのだと思います。

本来なら「こういうお店です」と明確に決めてスタートするのが
普通かもしれません。 でも私はそれを無理に決めなくてもいいと思っています。 お客様それぞれが、自分にとっての「タピコカフェ」を感じてくれたら、それが一番嬉しいのです。

朝のモーニングを楽しみに来てくださる方。 週末に予約して、
スパイスカレーを目的に遠方から来てくださる方。 毎日のお昼休みに、ほっと一息つきに来てくださる方。
そんなふうに、思い思いの理由で通ってくださることが何よりの励みになっています。

「何のお店か」は私が決めることではなくお客様が自然に見つけてくださるもの。 それでいい。むしろそれがいい、と思っています。

実は私、最初から「喫茶店をやりたい」と思っていたわけでは
ありません。 カレー屋さんになろうと思っていたわけでも、 正直なところ「飲食店を開きたい」と思っていたわけでもなくて（笑）

ただただ、古くて味のある場所を自分の手でDIYして新しい空間を
つくりたい―― その気持ちひとつでタピコカフェは始まりました。

そんな小さなきっかけで生まれたタピコカフェですが、
だからこそ来てくださる方それぞれが、 居心地の良さや意味、
価値を感じていただける場所でありたいと願っています。

常連さんも、たまたま訪れてくださった方も、 すべてのお客様に
できる限りの温かなもてなしを。 どなたにとっても心地よく過ごしていただけるよう、心を込めてお迎えします。

飲食を提供する責任、そして料理や接客へのこだわりは、これからも大切にしながら。

これからもたくさんの笑顔に出会えますように――！